小さな話です。
「山」という言葉でまず思い浮かぶのは、プレートがぶつかり合って隆起したり、
火山活動によって形づくられた盛り上がったところ。
大きくても小さくても、高さがあるのが特徴だと思っていました。
例えば「山場を迎える」という言い方も、高さを感じさせますね。
そこで、名前の前に山がつくお寺が多いのはなぜだろう、と疑問だったのです。
○○山○○寺、といいますよね。
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実在するその山にあるお寺はわかるのですが、
東京の金龍山浅草寺や、
長野の定額山善光寺の山は
何を表すのか?
お寺の住職さんにお話しを伺う機会が
あったので聞いてみたところ、
その山は「地域」を表しているのだ
ということでした。
元々、お寺は山に近いところにあったけれど、
信仰と共に平野部の私たちの生活に
近いところに移り、その過程で、大陸から来た
仏教はインドや中国、浄土にある山の名前を
つけて、その地域を表したのだそうです。
現代よりももっと、お寺のもつ社会的な役割が
強かったのでしょう。
「高さ」ではなく、「広さ」を表す山と言う言葉の
奥深さに、へぇー、となった私でした。
雨の日も晴れの日も曇りの日も、
どうかご無事で。
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