2016年2月24日水曜日

山の恐さとおいしいものの話

こんにちは、渡辺佐智です。

山の麓には、春が来ています。
「咲いていいか」と聞かれているようで、思わず「いいよ~!」

青空はうれしいものですが、雪のない山は乾燥がすすんでいます。
カラカラの落ち葉はよく滑るし、もし、その落ち葉の下に石が隠れていたら、もっと滑ります。
あやしい時は、枝や岩を掴んだり、他に足の置場を見つけてバックアップを。

この間下っていて、ふと祖母の言葉を思い出しました。
「山で転んだら、転んだ足を山に置いていかないといけないんだよ」
私は小学生で、お墓参りに行く途中の山道を走っていた時のことです。
いつもは優しい祖母が、あんまり怖いことを言うので強く記憶したのでしょう。
ガイドの仕事をしていると、山の中での小さな怪我やちょっとの判断ミスの恐さが身にしみることがあります。
祖母の言いたかった事がやっとわかったので、思い出したのかもしれません。


さて、晴れて乾燥した日は、体の中も乾燥していますね。
山では、おいしいもので水分補給を。

今週のおすすめは、甘酒。
買うときには、砂糖や酒粕の添加されていないものが断然おいしいです。
ヤマタカ味噌の無添加甘酒をよく飲みます。
酒蔵の甘酒も美味しいですね。
新潟に行ったら、八海醸造の甘酒もおすすめ。
さらっとした甘味は、うまい米を飲んでいるようです。
それと頂きもので知ったのは、山形県庄内のベジスープあまざけ。
かぼちゃ、にんじん、さつまいもと米麹だけでできていて、
甘酒好きにはぜひ試してもらいたいおいしさです。

どうぞ、乾燥にお気をつけてお過ごしください。

















※注意:甘酒も重いですねぇ(笑)

2016年2月18日木曜日

冬山でもあたたまる!



こんにちは、渡辺佐智です。

三寒四温を行ったり来たりの毎日、いかがお過ごしですか。
この間にも桜の蕾には開花への温度が蓄えられていることを思うとほっこりします。

さて、山は、まだまだ冬。
休憩の時は温かいものを食べて、心も体もあったまりたいですね。

もし山行に、お湯を沸かす余裕があるなら、持っていきたいのは断然、つぶあん、です。

富士吉田市の倉沢製餡所のつぶあんをよく買います。
地元で人気のパン屋さん「サンクルー」のあんぱんの餡で
夏の間は、富士山の本八合目トモエ館まで荷揚げされ売られている、おいしいあんぱんの餡です。

冬、このつぶあんをおいしくいただくなら、
まず、場所選びから。
急斜面の近くは外して安全なところへ、スノーソーとシャベルでベンチとテーブルを作ります。
雪がふっているなら、ツエルトかタープで屋根をつくって、快適に。
お湯を沸かして、つぶあんをとかして、焦がさないように温めます。
金属じゃないカップにいれ、木のスプーンで食べると、口あたりが冷たくなくてよいです。
しゃぶしゃぶ餅やきなこをいれるのもよいですね。

山は、真っ白な雪の世界、または、冬枯れの荒涼とした世界、もいいですね。
キリッと磨かれたおいしい空気を肺いっぱいに吸い込んで、あつあつのつぶあんを頂きます。
よく噛むと、甘味の後から豆のうまさがやってきて、チカラがでます。

どうぞ、あたたかくしてお過ごしください。

注意:あんこは重いです。