2016年12月12日月曜日

冬シーズン到来!


こんにちは。渡辺佐智です。

冬が始まりました。
事故無く楽しめるシーズンにしたいですね。
皆さんは、それぞれどんな冬にするご予定ですか?

青と白だけの大雪山旭岳


さて、雪山の恐さのひとつに“雪崩"があります。
安全に楽しむためには、経験を積むだけでなく、知識も必要!
ということで、「日本雪崩ネットワーク」のお知らせです。

雪崩の情報、教育、事故調査や出版物等のリソースを雪山ユーザーに
提供している非営利団体です。

先日、東京で行われた「アバランチナイト」に出席し、
数百人の参加者の熱意に刺激を受けてきました。

気持ちが熱いうちに、講習会のご案内。(笑)

※開催済み・応募締め切り済みのものもあります。ご了承ください。


【セイフティキャンプ2017 開催概要】

山岳ユーザー入門者にお勧めの、2日間の有料の講習会です。
日目は机上、日目は実地で、雪崩リスクを下げる方法を学びます。

私は下記の3会場で講師を担当します。

■SC1・白馬(長野県)   1/7(土)~8(日)
共催型SCICI石井スポーツ滑り系   2/4(土)~5(日)
共催型SCICI石井スポーツ登山系   2/18(土)~19(日)


【アバランチナイト開催概要】

【ミニアバランチナイト開催概要】

全国で開催される無料の安全セミナーです。
セイフティキャンプに申込みを迷われている方、
既に申込みをした方にもお勧めです。

私は下記4会場でミニアバランチナイトの講師を担当しています。

■123()13:0014:30◇松本本町ホール
■124()13:0014:30◇ICI石井スポーツ甲府店
■1216()18:3020:00◇IBS石井スポーツ神戸三宮駅前店
■1217()13:0014:30◇ICI石井スポーツ広島店


また、1129日立山・浄土山の雪崩事故調査速報が発表されています。


では、いいシーズンにしましょう!!


2016年9月19日月曜日

夏をすっ飛ばして!

こんにちは。渡辺佐智です。

夏をすっ飛ばして、秋の更新になりました。
山の湿原では草紅葉が始まり、田んぼの黄金色は日に日に深まっていきます。

刈りとり間近の東川米。ああ、新米の海原にとびこみたい。
きたあかり、とうや、シャドークイーン。
芋のうまい肥ゆる季節到来。

私は、東川町で天気待ち。
ここ数日、大雪山方面の空はダーズベイダー雲に
覆われています。

山の紅葉が進んでいる事を願いながら、
今朝はガイドの青木倫子さん宅の庭で
ジャガイモ堀りを。

シャベルを入れ、黒い土をひっくり返すと、
ごろっと白いジャガイモが現れて、
それだけでもう!眼福。







いくつか、お知らせをします。


■登山イベント(応募抽選)
 甲府市「山の日」記念イベント企画
 「四角友里さんと行く ゆっくり歩こう山梨百名山トレッキング」

 10月22日(土)
 詳しい情報はこちら
 参加費:無料
 ※ハガキで応募が必要です。応募締め切り:9月23日必着
 ※山梨県内在住など、応募に条件があります。詳しくは上記ページで。

富士山がきれいに見えるはず! 私もお手伝いします。一緒に歩きませんか。


■公募登山
 “秋の大菩薩登山” 丸川荘に泊まって北から南へ縦走します。

 10月29日(土)〜10月30日(日)1泊2日
 集合:JR中央線・塩山駅 8:25
 ガイドフィー:20,000円(宿泊費、交通費含みません)
 催行人数:3〜4人
 申込み:info@mountum.com


■イベント 
 バンフ・マウンテン・フィルム・フェスティバル in みなかみ
 
 10月1日(土)12:30〜
 会場:群馬県みなかみ町カルチャーセンター
 http://www.banff.jp/schedule

 アットホームなみなかみの雰囲気の中で芸術の秋!いかがですか。


■イベント
 東川アウトドアフェスティバル

 11月12日(土)12:30〜
 会場:北海道東川町文化芸術交流センター
 https://www.facebook.com/higashikawa.outdoor/

 東川町を舞台に、スライドセッション、バンフフィルム、ワークショップと
 盛りだくさんですよ。


では、いい日を。

2016年6月8日水曜日

お知らせ

こんにちは。

2016年の“夏至”は、6月21日。
関東では、日の出:4時25分、日の入り:19時
関西では、日の出:4時45分、日の入り:19時14分

夏至の日まで、毎日、どんどん朝が早くなります。
既に、今日の時点で東京の日の出は4時25分。
その40分前の3時45分には、うっすら明るくなり始めていますね。
朝が早いと得した気分で、おかげで20時頃には意識朦朧としています。

北岳山頂から


さて、お知らせばかりですが、お知らせします。


▼書きました

 ランドネ 8月号(6月23日発売)
  「やまのさち」連載
 PEAKS 7月号(6月15日発売)
  『山のやさしいお天気教室』 書評


▼おすすめです

 山のやさしいお天気教室Facebook


▼出かけてみませんか

 福島県南会津【藤生わらび山】オープン


▼出ました
 
 BS釣りビジョン【森のチカラ】放送中


▼机上講習募集

 ICI登山学校机上講習
 ・6月29日(水)
  女性の為の登山入門講座
  「夏山入門・ガイドに学ぶ山の楽しみ方」
 ・6月30日(木)
  男性限定「頼れる男の登山講座」
  女性ガイドに聞く、女性と一緒に登山をする際の心遣いや注意点


▼公募登山募集

 7月16-17日に夏の尾瀬を楽しみに行きませんか(山小屋1泊)


▼UPしました

 ランドネやまのさち番外編

 ガイドツアー紹介ページ【MOUNTUM】をオープンしました


藤生わらび山から案内が届きました。
今年も同じ山の便りを聞けるのは嬉しいものですね。

梅雨は、生き物に優しい季節。
どうぞ、潤ってくださいませ。

2016年5月29日日曜日

見たもの、書いたもの

夏の紫は凛とした空気をまとう
こんにちは。

いつだって季節は、私の一歩先を行くようです。
風景や匂いや音が肌に馴染んで、今は一年の中のこの辺にいるんだよ、
と教えてくれる頃には、次の扉が開いています。
数日前、群馬県みなかみ町ではミンミンゼミの声を聞きました。

爽快で華やかな5月の扉は、毎年一度しか開かないし、
今年と同じ5月の扉はないんだよなぁ、
と、あずきバーをかじっている渡辺佐智です。

そろそろ活動期?

振りかえると、今月は原稿強化月間でした。
手に取って(ぜひ、ご購入いただき!)読んでもらえれば嬉しいです。
(順不同)

  ・ワンダーフォーゲル 6月号(5/10発売)   日本アルプス特集
  ・山と渓谷 6月号(5/15発売)          ルート紹介
  ・ランドネ 7月号(5/23発売)          登山ルポ
  ・岳人 7月号(6/15発売)            山エッセイ
  ・渓流 2016夏号(6/12頃発売)        渓流釣りルポ


湿度に追いつかれる前に、軽い空気を楽しみたいですね。

夏の季語 雨蛙くん じっと待つ 鉢の底から 春を窺う

どうぞ、晴れやかにお過ごしください。




2016年5月12日木曜日

いつか、だんごより花!

こんにちは、渡辺佐智です。

立夏を過ぎて、爽やかな季節です。

三つ峠より富士山

山に行く楽しみのひとつに、季節の植物があります。
5月に入ると見ごろを迎える山の花が多くなり、新緑の中に白やピンクが鮮やかに映えます。

私はどちらかというと、というか、断然、花よりも食べられる山菜に興味がありますが、
最近撮った写真を見返すと“花”ばかりで、少しは大人になったかと自分を褒めたいところです。

しゃくなげ、つつじ、すずらん、みずばしょう、かたくり、くれそん。。。おっと、あぶない。

三つ峠、ヒトリシズカ

今年は少雪だったため雪解けが早く、草花の芽吹きも前倒ししていますね。
場所によっては、季節が1ヵ月早いと言う人もいます。

私の花の基準は、最初にハイキングガイドを始めた尾瀬ヶ原なのですが、
尾瀬のテンマ沢では、水芭蕉がもう咲いているそうです。
例年は6月の第1週が見ごろですから、3週間くらいは早いですね。

とはいえ、見ごろの花が終われば次の花が見ごろを迎えます。
こんな年は慌てず、季節の変化を想ってはどうでしょうか。


では、よい季節を。

2016年4月30日土曜日

新緑そうめん

こんにちは、渡辺佐智です。

年々、新緑が目に沁みます。
「去年の新緑よりきれいな気がする」と毎年、思うのはなぜだろう。
年をとったから?

モコモコといろんな新芽が生えてくるのをみると、
緑色ってこんなにあったんだ、と感心します。

高木を遠くから眺めるのもいいものですが、
低木に近寄って葉の形やその透明度を見るとますます愛らしい。
食いしんぼうな私は、そんな緑が食べてしまいたいくらい大好きです。

今日のお昼ごはんは、木に登って採ったコシアブラと
道の駅で買ったモミジガサの素麺。
天ぷらの気分じゃなかったので茹でてみました。
春山菜のぶっかけ素麺、の出来上がり。

手前:コシアブラ、奥:モミジガサ
コシアブラの色、きれいでしょう?

アボガド(奥)と一緒に食べると、
山菜のエッジがとれてまろやかになりました。

どちらも個性のある山菜なので、茹でてもしっかり風味が残っていて、うまーい!!

山よ、ご馳走さま。

皆さま、いい連休を。

2016年4月20日水曜日

最近知った、山という言葉

こんにちは、山と言う言葉に敏感な渡辺佐智です。

小さな話です。

「山」という言葉でまず思い浮かぶのは、プレートがぶつかり合って隆起したり、
火山活動によって形づくられた盛り上がったところ。

大きくても小さくても、高さがあるのが特徴だと思っていました。
例えば「山場を迎える」という言い方も、高さを感じさせますね。

そこで、名前の前に山がつくお寺が多いのはなぜだろう、と疑問だったのです。
○○山○○寺、といいますよね。

山の疑問が浮かんだきっかけの
母の坂東三十三箇所巡りの掛け軸。
全てのお寺に山号があります。
比叡山延暦寺や、高野山金剛峯寺のように、
実在するその山にあるお寺はわかるのですが、
東京の金龍山浅草寺や、
長野の定額山善光寺の山は
何を表すのか?

お寺の住職さんにお話しを伺う機会が
あったので聞いてみたところ、
その山は「地域」を表しているのだ
ということでした。

元々、お寺は山に近いところにあったけれど、
信仰と共に平野部の私たちの生活に
近いところに移り、その過程で、大陸から来た
仏教はインドや中国、浄土にある山の名前を
つけて、その地域を表したのだそうです。
現代よりももっと、お寺のもつ社会的な役割が
強かったのでしょう。

「高さ」ではなく、「広さ」を表す山と言う言葉の
奥深さに、へぇー、となった私でした。


雨の日も晴れの日も曇りの日も、
どうかご無事で。

2016年4月13日水曜日

源流から海まで

こんにちは、渡辺佐智です。


先日、ある川の源流から海まで歩いてきました。

鳥のさえずる森を出発すると、せせらぎの軽やかな音が聞こえてきます。

小さな穴がたくさん並んでいる土壁がありました。
森に住むカニの団地だそうです。留守かな。

水は集まり小川になり、木漏れ日の緩やかな傾斜を流れていきます。

傾斜が小さくなると、水は分散して広がり、
地中に含まれる地下水が増えて、湿地ができます。

湿地のところどころには水が溜まり、カエルがコロコロと鳴いています。
黒い水たまりをよーく覗くと、黒いオタマジャクシのおしくらまんじゅう。

水は低いところへ旅を続け、海へ着きます。
静かな湾で海水と混じり合い、そこで干潟ができました。

引き潮で現れるカニたちは縄張りや求愛のためにハサミを振って踊ります。
カニダンスと言うそうです。


と、ここまでのコースタイムは、40分。(笑)

場所は神奈川県三浦半島の「小網代の森」。

神奈川県ホームページ「小網代の森」の案内

あんまり楽しかったので、2時間かけて歩きました。

小網代湾で生き物を探し中


花冷えの日、あたたかくしてお過ごしください。



2016年4月8日金曜日

もっと山を楽しむために

こんにちは、渡辺佐智です。

山へ地図、持っていってますか?

コンパスを使えなくても、地図だけは、必ず、絶対に、持っていきましょう。
地図なしの登山は、どんなに易しい山だとしても、暗闇をヘッドライトなしで進むようなもの。

この場合の地図とは、できれば2万5千分の1の地形図、雪がなければ5万分の1の地図(山と高原地図)も可です。
等高線がのっていない概略図では、道に迷っても役に立ちません。
等高線は山の形を表わし、私たちに様々なヒントを与えてくれます。
1本の線と線の間の空白には、ドキドキするようなロマンが隠れているのです。

そろそろオープン。今年の雪つきはどうなっているんだろう。

さあ、春登山に備え、私と一緒に地形図萌え、あ、違った。読図の練習をしませんか。
去年やったよ、という方も復習にどうぞ。

▼ICI登山学校「女性のための地図読み超入門講習会」を行います。

日時:4月20日(水)18:30〜19:30
場所:大丸東京店8階特設会場
http://www.ici-sports.com/climbing_school/school/kanto_area/post_1375.html


追伸:既に地形図萌えの皆さまへ
   山でお会いして地形談義したいですね。

2016年3月31日木曜日

山の資料整理

こんにちは、渡辺佐智です。

山の資料整理、どうしてますか?
山小屋でもらったすてきなパンフレットや、山麓の季節の情報、おいしいお店や
源泉かけ流し温泉のお知らせ。
登山から帰宅すると、紙が増える。

全てデジタルで管理している!という方もいるでしょうね。

私はというと、アナログ派なので気になった情報はだいたい紙で持ち帰る。

厳選して、できるだけ増やさないようにしてはいるのですが、
現地に行かないとわからない情報は、どうしてもあとで紙で見たい。
紙を手に持って読んだ方が、内容が頭に入るという構造になっている昭和の人間だ。

ただ持ち帰っただけでしまい込んでは、役に立たないどころかゴミになってしまう。
どうしたら、次の登山の参考資料として役立てることができるのか。

そんな私の山の資料整理の移り変わりはこんな具合だ。


▼縄文時代

1.靴箱
  最初は、紙の量も少なく、帰ったら、全部同じ靴箱にためていた。
  そこだけ探せばいいので、覚えている資料はなんとなく見つかる。
  そのうち、靴箱の上に他の物が置かれ、埋もれていった。
  
▼飛鳥時代

2.茶封筒
  茶封筒に山や山域の名前を書いて、資料をいれて、本棚に並べる。
  見やすいところにおいたのはいいが、探しづらくて取り出しにくい。
  そのうち、一つの山の資料が複数の茶封筒に分散して、行方がわからなくなる。

▼安土桃山時代 
 
3.クリアファイル
  「見えないのが問題だ」と思い、せっせと見える化。
  ところが、後から順番を入れ替えられないので、日付順になり、
  後から探すのが大変。
  そのうち面倒になり、ファイルから紙が溢れていった。

▼江戸時代

4.キングジムのファイル
  これなら、後から並べ替えも簡単だし、インデックスもざっくりつけて
  後から分けてもつかいやすい。
  はずだった。中身が増えるにつれて重くなり、ビニールのページの管理に
  けっこう手間がかかる。
  そのうち、後でしまう分として、ビニールのページに入れただけの資料が
  増えてくる。
  
▼昭和時代

5.キングジムのフォルダ
  山や山域や県ごとのインデックスの台紙に差し込むだけ。
  インデックスをしばりすぎないで、ざっくりにするのがポイント。
  しまうのも、探すのも簡単!

というところに、落ち着きました。

左から、靴箱、茶封筒、クリアファイル、キングファイル、キングフォルダ

登りたい山を探すのに、今までもらってきた資料から探すといいプランになりますよ。

地味な内容にお付き合いいただき、ありがとうございました。
どうぞ、春を満喫してお過ごしください。

2016年3月25日金曜日

大きな伸びをして

こんにちは、渡辺佐智です。

桜の開花情報が聞こえ始めました。
大きな伸びをして、体を動かしたくなる季節。

今年の桜は
















最近、母から教わったストレッチに、仰向けに寝っ転がって膝を抱えて転がる、
というのがあって、自分が水の入った袋になったつもりで、
水を移動させるようにすると体がゆっくり傾く。
そうすると転がって、肩甲骨、背中、腰がほぐれる。

立っていたり歩いている時は骨が支えてくれるので、気づきにくいけれど、
そうして転がると、自分の半分以上は水なのだ。
水の重みを実感しておもしろい。

そういえば、歩くのも走るのも重心移動だし、
登山でごろごろの岩場や木の根に覆われた山道を歩くのがうまい人は重心移動が滑らかだ。

普段の生活の動作の中でも、自分の重心が今どの辺にあるかを感じてみるとどうだろう。
ストレッチは、自分の体の重みを利用して自分の体を伸ばすわけだけれど、
その時に筋肉ではなく重心を意識してみたら、もっと伸びるような気がしている。

冬の寒さで凝り固まった股関節、腰、肩甲骨周りをストレッチでほぐして、
春の食べ物をとって、春の体へ変える時ですね。

どうぞ、暖かい日をお過ごしください。

2016年3月17日木曜日

防災計画

こんにちは、渡辺佐智です。

先週は311日をむかえ、防災について考える機会がありました。

そこで、自分の防災計画を振り返ってみました。

私は山道具をたくさん持っているし、少ない装備で何日も過ごすこともできるので、
何かあってもなんとかなるだろうと思っているのですが、疑問をもつ機会は大事にしたい。

まずは、防災用品リストを見てみました。
自分の持っている装備でなんとかなりそうでピンときません。
強いて挙げるなら、避難が長引いた時に携帯トイレが足りなくなりそうだから買い足しておこうかな、くらいです。

何か違うと思い、自分の得意な方向から考え直してみました。

防災計画は、山行計画と似ている。
防災計画は受け身で、山行計画は自ら外に出ていくという違いはありますが、
“予期せぬことに備えるというところが一緒です。

では、何に備えるのか。

地震、火事、水害、避難、滑落、遭難、落石、雪崩、怪我。。。

と並べてみると、

・一番、命の危険が高いこと
・一番、曝されている時間が長いこと

このふたつを対策していけばよさそうです。

そこで家の中を振り返ると、ありました。

寝室にある背の高い本棚。
無防備に寝ている時間に、地震がおきたらこれは危ない。
危ないところで睡眠なんて、山では考えられないですよね。
(ハイレベルのクライマーはあえてリスクをとる場合もありますが)
これは転倒防止対策しなければ。

と、少し乱暴なまとめですが、そんなことを考えた先週でした。


新潟県警の山岳救助

















では、良い日をお過ごしください。




2016年3月10日木曜日

登山道具のお片づけ

こんにちは、渡辺佐智です。

楽しい山から家に帰ってきた後の片づけ、どうしてますか。

一気にする派ですか? それとも、少しづつ片づけていく派?
もしくは、バックパックをそのまま仕舞っておしまい。という人もいるかも?!(^_^;)

私は、一気派です。
眠気の方が勝つ日もありますが。。。
それよりも、次の日起きて、ごちゃごちゃになっている汚れた登山道具を見たくない。

ポイントは、帰宅したら、お茶を飲んだりして腰を落ちつけてしまう前にまず片づける。
時間がたてばたつほど、面倒くさくなるのはなぜでしょうね。
山道具の片づけは鮮度が命!(笑)

まとめて靴洗いの日の壮観な一枚。これだけで、一日充分な仕事をした気になります。
(注意:靴によっては、直射日光で干すと傷む場合があります)


















手順はこんな感じ↓です。


▼1、全部(バックパック、温泉道具、財布、予備のもの等全て)、開けてばらす

▼2、大まかに分類する(洗いもの、干すだけのもの、補充や修理が必要なもの、使わなかったもの、書類)

▼3、各場所に持っていき、作業(洗いもの→洗濯機またはキッチン、書類→デスク、等)


時間が遅くて洗濯機を使えないとか、どうしてもその日中に片づけられないものは、
作業ごとに篭や防水のバケツに入れて、目につくところに置いておき、できる時に片づける。

装備の用途ごとに場所を決めておくと、片づけるときに頭を使わなくていいので、
帰宅して疲れていても、考えないでできます。
その日のうちに片づけてしまうと、次の登山の準備も快適!

はい、流行りの片づけの登山道具バージョンでした。(笑)

また寒くなりましたね。
どうぞ、ご自愛ください。

2016年2月24日水曜日

山の恐さとおいしいものの話

こんにちは、渡辺佐智です。

山の麓には、春が来ています。
「咲いていいか」と聞かれているようで、思わず「いいよ~!」

青空はうれしいものですが、雪のない山は乾燥がすすんでいます。
カラカラの落ち葉はよく滑るし、もし、その落ち葉の下に石が隠れていたら、もっと滑ります。
あやしい時は、枝や岩を掴んだり、他に足の置場を見つけてバックアップを。

この間下っていて、ふと祖母の言葉を思い出しました。
「山で転んだら、転んだ足を山に置いていかないといけないんだよ」
私は小学生で、お墓参りに行く途中の山道を走っていた時のことです。
いつもは優しい祖母が、あんまり怖いことを言うので強く記憶したのでしょう。
ガイドの仕事をしていると、山の中での小さな怪我やちょっとの判断ミスの恐さが身にしみることがあります。
祖母の言いたかった事がやっとわかったので、思い出したのかもしれません。


さて、晴れて乾燥した日は、体の中も乾燥していますね。
山では、おいしいもので水分補給を。

今週のおすすめは、甘酒。
買うときには、砂糖や酒粕の添加されていないものが断然おいしいです。
ヤマタカ味噌の無添加甘酒をよく飲みます。
酒蔵の甘酒も美味しいですね。
新潟に行ったら、八海醸造の甘酒もおすすめ。
さらっとした甘味は、うまい米を飲んでいるようです。
それと頂きもので知ったのは、山形県庄内のベジスープあまざけ。
かぼちゃ、にんじん、さつまいもと米麹だけでできていて、
甘酒好きにはぜひ試してもらいたいおいしさです。

どうぞ、乾燥にお気をつけてお過ごしください。

















※注意:甘酒も重いですねぇ(笑)

2016年2月18日木曜日

冬山でもあたたまる!



こんにちは、渡辺佐智です。

三寒四温を行ったり来たりの毎日、いかがお過ごしですか。
この間にも桜の蕾には開花への温度が蓄えられていることを思うとほっこりします。

さて、山は、まだまだ冬。
休憩の時は温かいものを食べて、心も体もあったまりたいですね。

もし山行に、お湯を沸かす余裕があるなら、持っていきたいのは断然、つぶあん、です。

富士吉田市の倉沢製餡所のつぶあんをよく買います。
地元で人気のパン屋さん「サンクルー」のあんぱんの餡で
夏の間は、富士山の本八合目トモエ館まで荷揚げされ売られている、おいしいあんぱんの餡です。

冬、このつぶあんをおいしくいただくなら、
まず、場所選びから。
急斜面の近くは外して安全なところへ、スノーソーとシャベルでベンチとテーブルを作ります。
雪がふっているなら、ツエルトかタープで屋根をつくって、快適に。
お湯を沸かして、つぶあんをとかして、焦がさないように温めます。
金属じゃないカップにいれ、木のスプーンで食べると、口あたりが冷たくなくてよいです。
しゃぶしゃぶ餅やきなこをいれるのもよいですね。

山は、真っ白な雪の世界、または、冬枯れの荒涼とした世界、もいいですね。
キリッと磨かれたおいしい空気を肺いっぱいに吸い込んで、あつあつのつぶあんを頂きます。
よく噛むと、甘味の後から豆のうまさがやってきて、チカラがでます。

どうぞ、あたたかくしてお過ごしください。

注意:あんこは重いです。