2015年7月29日水曜日

虫対策について

こんにちは、渡辺佐智です。

高山では、雪渓と緑のコントラストが鮮やかな季節がやってきました。

植物も花盛り!
チングルマ、ハクサンイチゲ、コバイケイソウ、シナノキンバイ
群落でも一輪の花でも、きつい登りの時に一服の清涼感がありますね。

さて、私は梅雨明けとともに雲ノ平へテント泊縦走へ行って来ました。
折立から入り、45日かけて新穂高へ。



そこで、お伝えしたいのは、「ぜひ、虫対策も忘れずに!」
この時期、高山ではブヨが発生していて、標高2000m前後から水場の近くでは、ぶんぶん飛んでいます。
テント場ではちょうど夕食の時間帯の16時頃から20時くらいまでは特に注意です。

今回は、友人の手作りの虫除けを持って行きました。
若干の効果は感じるし匂いもよく、長い時間肌につけるのに気に入っているのですが、
雲ノ平キャンプ場のブヨの襲撃には、太刀打ちできず。

人によっては、1カ所刺されただけでも、
アレルギー反応で腕や足まるごとパンパンに腫れる場合もありますから、
虫除け、虫刺されの薬、忘れずに!用意して行ってください。
虫除け加工されたウエアもいいかもしれませんね。



← 雲ノ平はどこでしょう??















では、よい山行を!

2015年7月24日金曜日

お知らせ2つ! 石井スポーツ大丸東京店の看板!そして薬師岳登山募集!

こんにちは、渡辺佐智です。

今回は、ブログの臨時更新です!


私は、石井スポーツ登山学校の講師をしています。
そこで、2つのお知らせです。


①こんな看板が掲示されています ↓



大丸東京店では女性のお客様が多く、
女性の登山を応援する講習会を準備しています。
JR東京駅通路に面した1階のショーウィンドーの看板は、
今月いっぱいの掲示かな?
見たいなぁ。





②もうひとつ、822日(土)23日(日)、北アルプス薬師岳に登りませんか?

登山学校で、事前準備の机上講習会と、薬師岳登山を企画しています。
詳しくは、こちら

http://www.ici-sports.com/climbing_school/school/kanto_area/post_753.html





2015年7月22日水曜日

トレッキングポールの調整

こんにちは、渡辺佐智です。

三連休はいかがお過ごしでしたか?

私は、今シーズン初の富士山に登ってきました。

大混雑が予想されましたが、一番混んでいた719日(日曜日)の吉田ルートの登山者は、5,500人。
数年前の登山状況に比べるとだいぶ落ち着いた印象です。

より渋滞回避するには、「山頂でご来光」をずらしてスケジュールを組むことお勧めします。
富士山に流れる時間をゆったりと感じることができますよ。
弾丸登山()は高山病を発症する可能性が高いので、止めましょう。

どの登山もそうですが、楽しむには余裕(体力、時間)が必要です。
体力のない人は時間をかけて、時間のない人は体力をつけて、登りましょう。

去年と変わったところでいうと、「ヘルメット」がガイド必携装備になりました。
万が一の噴火に備えての装備です。
日常的には落石の危険が多いですので、その際も有効ですね。

個人的には、とうとう富士山にもヘルメットの流れが来たか。という感想。
8年前はヘルメットを被っている登山者はとても目立ちましたが、
今では、日本の環境(火山、地震)を考えると当然の装備に思います。
ということで、折り畳みのヘルメットがほしい今日この頃。

                                 ※五合目から山小屋で休憩せずに一気に山頂へ登り降りてくる



             ↑
             今朝の富士山。昨夜は麓から山小屋の明かりと星空がきれいに見えました。



それでは、今週のやまのさちは「トレッキングポールの調整」です。

いい夏を!












2015年7月8日水曜日

携帯電話等の通信機器の山での扱い方

こんにちは、渡辺佐智です。

梅雨の悩ましい天気が続きます。
加えて台風が3つ発生しました。
いかがおすごしでしょうか。

先週末、尾瀬ヶ原で1泊し至仏山(しぶつさん)をガイドしてきました。

前日の予報は曇り時々雨。
尾瀬ヶ原の中の行動は問題ないとして、至仏山はその時の天候状況により登らないことも選択肢にいれてスタートしました。



懸念するのは、雷、雨、風。

至仏山の上部は蛇紋岩(じゃもんがん)に覆われています。
この岩が大変滑りやすく、雨に濡れればより滑りやすく、風が強ければ滑ってバランスを崩しやすくなります。
場所によっては、フラットフィッティングでの足運びも通用しないという氷のような滑り面になっています。

登山の予定のある方は、ぜひ、時間の余裕をもって計画してください。


結果、2日目は雷注意報もなく雨も降らず、私たちは登頂することができました。
蛇紋岩のおかげで氷河期から残る高山植物は、ちょうど見頃です。

尾瀬ヶ原は風がなく鏡のような池塘をのぞきこむと、過去から続く尾瀬の物語を映していました。
おいでいただいた皆さまに感謝です。




それでは、今週のやまのさちは「携帯電話等の通信機器の山での扱い方」です




週末、天候判断は慎重に。