2016年4月30日土曜日

新緑そうめん

こんにちは、渡辺佐智です。

年々、新緑が目に沁みます。
「去年の新緑よりきれいな気がする」と毎年、思うのはなぜだろう。
年をとったから?

モコモコといろんな新芽が生えてくるのをみると、
緑色ってこんなにあったんだ、と感心します。

高木を遠くから眺めるのもいいものですが、
低木に近寄って葉の形やその透明度を見るとますます愛らしい。
食いしんぼうな私は、そんな緑が食べてしまいたいくらい大好きです。

今日のお昼ごはんは、木に登って採ったコシアブラと
道の駅で買ったモミジガサの素麺。
天ぷらの気分じゃなかったので茹でてみました。
春山菜のぶっかけ素麺、の出来上がり。

手前:コシアブラ、奥:モミジガサ
コシアブラの色、きれいでしょう?

アボガド(奥)と一緒に食べると、
山菜のエッジがとれてまろやかになりました。

どちらも個性のある山菜なので、茹でてもしっかり風味が残っていて、うまーい!!

山よ、ご馳走さま。

皆さま、いい連休を。

2016年4月20日水曜日

最近知った、山という言葉

こんにちは、山と言う言葉に敏感な渡辺佐智です。

小さな話です。

「山」という言葉でまず思い浮かぶのは、プレートがぶつかり合って隆起したり、
火山活動によって形づくられた盛り上がったところ。

大きくても小さくても、高さがあるのが特徴だと思っていました。
例えば「山場を迎える」という言い方も、高さを感じさせますね。

そこで、名前の前に山がつくお寺が多いのはなぜだろう、と疑問だったのです。
○○山○○寺、といいますよね。

山の疑問が浮かんだきっかけの
母の坂東三十三箇所巡りの掛け軸。
全てのお寺に山号があります。
比叡山延暦寺や、高野山金剛峯寺のように、
実在するその山にあるお寺はわかるのですが、
東京の金龍山浅草寺や、
長野の定額山善光寺の山は
何を表すのか?

お寺の住職さんにお話しを伺う機会が
あったので聞いてみたところ、
その山は「地域」を表しているのだ
ということでした。

元々、お寺は山に近いところにあったけれど、
信仰と共に平野部の私たちの生活に
近いところに移り、その過程で、大陸から来た
仏教はインドや中国、浄土にある山の名前を
つけて、その地域を表したのだそうです。
現代よりももっと、お寺のもつ社会的な役割が
強かったのでしょう。

「高さ」ではなく、「広さ」を表す山と言う言葉の
奥深さに、へぇー、となった私でした。


雨の日も晴れの日も曇りの日も、
どうかご無事で。

2016年4月13日水曜日

源流から海まで

こんにちは、渡辺佐智です。


先日、ある川の源流から海まで歩いてきました。

鳥のさえずる森を出発すると、せせらぎの軽やかな音が聞こえてきます。

小さな穴がたくさん並んでいる土壁がありました。
森に住むカニの団地だそうです。留守かな。

水は集まり小川になり、木漏れ日の緩やかな傾斜を流れていきます。

傾斜が小さくなると、水は分散して広がり、
地中に含まれる地下水が増えて、湿地ができます。

湿地のところどころには水が溜まり、カエルがコロコロと鳴いています。
黒い水たまりをよーく覗くと、黒いオタマジャクシのおしくらまんじゅう。

水は低いところへ旅を続け、海へ着きます。
静かな湾で海水と混じり合い、そこで干潟ができました。

引き潮で現れるカニたちは縄張りや求愛のためにハサミを振って踊ります。
カニダンスと言うそうです。


と、ここまでのコースタイムは、40分。(笑)

場所は神奈川県三浦半島の「小網代の森」。

神奈川県ホームページ「小網代の森」の案内

あんまり楽しかったので、2時間かけて歩きました。

小網代湾で生き物を探し中


花冷えの日、あたたかくしてお過ごしください。



2016年4月8日金曜日

もっと山を楽しむために

こんにちは、渡辺佐智です。

山へ地図、持っていってますか?

コンパスを使えなくても、地図だけは、必ず、絶対に、持っていきましょう。
地図なしの登山は、どんなに易しい山だとしても、暗闇をヘッドライトなしで進むようなもの。

この場合の地図とは、できれば2万5千分の1の地形図、雪がなければ5万分の1の地図(山と高原地図)も可です。
等高線がのっていない概略図では、道に迷っても役に立ちません。
等高線は山の形を表わし、私たちに様々なヒントを与えてくれます。
1本の線と線の間の空白には、ドキドキするようなロマンが隠れているのです。

そろそろオープン。今年の雪つきはどうなっているんだろう。

さあ、春登山に備え、私と一緒に地形図萌え、あ、違った。読図の練習をしませんか。
去年やったよ、という方も復習にどうぞ。

▼ICI登山学校「女性のための地図読み超入門講習会」を行います。

日時:4月20日(水)18:30〜19:30
場所:大丸東京店8階特設会場
http://www.ici-sports.com/climbing_school/school/kanto_area/post_1375.html


追伸:既に地形図萌えの皆さまへ
   山でお会いして地形談義したいですね。