2015年8月26日水曜日

日焼け止めの重要性

8月よ、さようなら。9月よ、こんにちは。渡辺佐智です。


今回はお知らせを2つ。

■94-5日剱岳展望トレッキング募集!

立山黒部アルペンフェスティバルにて、剱澤小屋泊の剱岳展望トレッキングを行います。
別山乗越から剱岳を臨む


剱沢を周遊し、天に向かってガツンとそびえる
男前な剱岳を眺めませんか。
目前の迫力は桁違いですよ。


来週ですが、行けるぞ!という方、ぜひ!


 










山で会いましょう!




本「マッターホルン最前線」の紹介

マッターホルンの山稜に立つヘルンリ小屋の暮らしと
山岳レスキューの最前線の様子が書かれた本が出版されました。
アルピニズムの本場での人間模様が、臨場感たっぷりに綴られています。
この瞬間も、地球の反対側ではこんなドラマがあるのだと思うとわくわくします。


スイス在住の西村志津さんがお母様と共に翻訳されています。
友人の活躍はとても嬉しいものですね。

『マッターホルン最前線』

発行:東京新聞
初版:2015727











さあ、週末の天気はどうでしょうか。無理せず、よい山行を!

それでは、今週のやまのさちは「日焼け止めの重要性」です。







2015年8月19日水曜日

サングラスの選び方

こんにちは、渡辺佐智です。

富士山から見える空は、すっかり秋の空気です。
徐々に麓の暑さも弱まってきました。
季節の境は、とても美しい日と荒れた天候の日とが極端に入れ替わりやってきます。

穏やかな山頂からのご来光
5合目から見上げるつるし雲


さて、下山時の注意について。

先日、富士山を下山時、お客様が6合目付近の平らな場所で転倒され、左頬と左手の甲を打撲されました。
応急処置(冷却と固定)をして5合目まで降り、速やかに下山して麓の病院へ、という出来事がありました。

怪我は下山時に多いですが、その中でも「何でもないところ」だったり、
「下山までもう少しのところ」では、気持ちもゆるみがちになりますね。
山頂にできた、つらら

そんな時は、疲労から集中力も低下しています
から注意が必要です。

パーティで声をかけあって、怪我なく気持ちよく下山しましょう。


それでは、良い山行を!











今週のやまのさちは「サングラスの選び方」です。


2015年8月12日水曜日

サングラスの役割

こんにちは、渡辺佐智です。

先日は富士山へ。
年連続おいでいただいているO夫妻と登って来ました。
日目の朝は天気に恵まれ、遠くは槍ヶ岳まで望むことができましたよ。

山頂直下。朝の強い光は空をより青くみせる。

今回は、登山は吉田ルート・下山はプリンスルートという行程です。

雲海散歩
「毎年富士山に登るのはなぜですか?」という私の質問に、
「毎回違うんですよ。」と答えられたのが印象的でした。
私も同じように思います。


さて、下山時、大きな落石がありました。
宝永火口を通過中、上部から石がぶつかり合う大きな音が聞こえ始めますが、
雲に覆われていて石の進路が把握できません。


その時、私たちはボトムの少し高い位置にいました。
他にも登山者、トレイルランナーや観光客がたくさんいる中でのできごとです。

雲の下へ転がりでて視認できた落石は50cmm前後のものが10個以上。
砂煙をあげて、私たちから200m程離れた登山道へ向かっていくのが見えます。
幸い登山道の手前で落石は止まり、怪我人も出ず事なきを得ました。
ほんの数分のできごとです。


見えない上部の危険(落石だけでなく、鉄砲水や火砕流も)には地形の把握が大切です。
落石の進路の予想、休憩場所のリスク認知、退避場所の確保。
そんな時、25千分の1地形図はとても役にたちます。



 山頂の久須志神社にて、大きな御朱印!


それでは、良い山行を!


今週のやまのさちは「サングラスの役割」です。


2015年8月5日水曜日

トレッキングポールを使った歩き方

こんにちは、渡辺佐智です。

トウヤクリンドウ、ミネウスユキソウ、チシマギキョウ。
南アルプス・北岳の稜線では晩夏を彩る花が咲き始めた8月、いかがお過ごしですか。


830分 青空と稜線上のトウヤクリンドウ

私は午後からの雷雨に2回続けて降られました。
先週末、那須岳からの下りでは、後5分で北温泉というところで土砂降りになり、
建物に駆け込んだところで1㎝のヒョウ!
屋根にあたるヒョウの音の凄まじかったこと!
昨日は、あと10分で広河原(登山口)というところで、森の緑の葉っぱの屋根も貫く、大粒の雨!

1445
広河原の吊り橋を渡るために
レインを着用


しばらくは、熱雷による午後からの天気急転が続きそうです。
天気予報は晴れでも、山の周辺では局所的に雷雨になることが
ありますね。
この時期の大粒のゲリラ土砂降りは、降り始めたら躊躇なく素早く
アウターシェルを着ないとびしょ濡れになります。
あと少しだから走れば大丈夫と思っても、雨は待ってくれません。

怖いのは雷。
稜線だけでなく樹林帯にも落ちますから、
特に上空に寒気が入っている時は慎重な行動を!
事前に、どこで雷が鳴り始めたら引き返すのか退避するのか、
決めておきましょう。



それでは、安全に夏を楽しみましょう!

今週のやまのさちは「トレッキングポールを使った歩き方」です。