2015年6月24日水曜日

「ランドネ」連載スタート

こんにちは、渡辺佐智です。

毎月23日発売のランドネで連載を持たせてもらうことになりました。

「登山ガイド渡辺佐智の やまのさち」というわかりやすいタイトル。(^_^)

山(ときどき海も)の旬のさちを自分で採って食べて、その背景ごと実感レポートしていきます。




                  ↑ 上の写真は、一昨日の私。

美味しいものを求めて、山を登り、沢を詰め、雪渓を越え、藪をかき分け、歩いてます


本誌で掲載できなかった写真を、このサイトへアップしますので、こちらもお楽しみに。



さて、今回のランドネの特集は「二人で山キャンプ!」
梅雨の間にわくわく想像を膨らませておけば、この夏が楽しくなること間違いなし!


昨日、6月23日発売です。
ぜひ、本屋さんへ~!
買って読んでね



それでは週末、よい山行を。

2015年6月17日水曜日

木道歩きの注意点

こんにちは、渡辺佐智です。

尾瀬ヶ原は水芭蕉の季節です。

先週末は気持ちよく晴れて、暑すぎず最高の天気でした。
まだ可愛いサイズの水芭蕉も咲いていて、池塘ではアカハライモリがぷかりと浮かんで日光浴。



と、いい一日だったのですが、ヘリコプターが飛び救急車がサイレンをならしていました。

ほとんど木道歩きで入山者も多く、事故が起きる要素は少なそうな尾瀬ですが、
この時期、週末は高確率で事故が発生します。

なぜか。

尾瀬保護財団がだしている傷病事故統計(平成25年度)を見てみましょう。

・年に90件の事故が発生しており、そのうち77件は負傷

・全体の70%は、鳩待峠から山ノ鼻、尾瀬ヶ原内で発生

・発生事故全体の85.6%は、木道での転倒・滑落

ほとんどが同じ内容の事故です。

多いパターンは2つ。

カメラのファインダーを覗いたまま木道を歩き、踏み外す。

濡れている木道で急いで、滑って、木道から落ちる。

そんなことは自分はしない、と思っていても何か拍子に急いだりすることは人間誰しもありますよね。

地面から3m程高いところにある木道もあります。
落ち方によっては、木道にあたってばっさり切れて流血、それから骨折なんて場合もあります。

ぜひ、時間の余裕をもって、尾瀬ヶ原を堪能してください。


2015年6月10日水曜日

登り始めるその前に:場所や天気の確認

こんにちは、渡辺佐智です。


67日、氷ノ山(ひょうのせん)の山開きへ行って来ました。

兵庫県で一番高い山で標高1509.6mあります。

宍粟(しそう)市側の坂ノ谷登山口から入り、見事なブナの原生林を登りました。

コケや地衣類をまとい特徴のあるブナの大木があちこちに立っていて、
それぞれに見上げて、感嘆の声をあげているとなかなか前に進めません。

緩やかな尾根にわかりやすい登山道がついており、初心者にもおすすめのルートです。


夏から秋の毎週末、姫路駅から坂ノ谷登山口まで直通登山バスが運行予定だそうですよ。

詳しい登山情報は『しそう森林王国』のサイトからどうぞ!



それでは、今週のやまのさちは「登り始めるその前に:場所や天気の確認」です。


週末、よい山行を。




2015年6月3日水曜日

登り始めるその前に:メンバーの相互確認

こんにちは、渡辺佐智です。

家の駐車場に生えている山椒の木に、青々とした実がたくさんなりました。
山椒の爽やかな香りは、緑光る初夏と一緒に歩いてきます。

そろそろ梅雨入りですね。
山麓の山椒は例年通りですが、頭を上げるとそこに見える富士山は様子が違います。
今年は雪解けが早いのです。

201562日早朝の富士山↓



こうしてみると山小屋の前や窪地には雪が残っていそうですが、登山道の大部分は雪がなさそうです。
毎年、開山前の6月下旬に富士山の関係者は総出で山に登り山頂直下の雪かきを行いますが、今年はどうでしょうか。
梅雨に入り気温が下がった雨の次の日、雲がとれたら一夜にして真っ白な富士山が姿を現す、
なんてこともありますからまだまだ油断はできません。

さて、この季節のおすすめ登山は樹林帯です。
とくに雨上りの針葉樹の森は、清々しく甘い香りに心落ち着きますね。
いつもよりゆっくりの行程で森林浴を楽しむ山歩きはいかがでしょうか。


それでは、今週のやまのさちは「登り始めるその前に:メンバーの相互確認」です。

週末、よい山行を。